【15周年企画】猿田彦珈琲のこれまでとこれから|社長と創業メンバーにインタビュー!
舞台裏
2026.06.08

皆さん、こんにちは!
アニバーサリーブレンドへのこだわりを深掘りした前編はお楽しみいただけましたか?
さて、続く後編となる今回は、大塚社長と創業メンバーの都築さん(つっくん)のお二人にインタビュー!
完成したばかりのアニバーサリーブレンドを片手に、オープン当時のドタバタな裏話から、猿田彦珈琲の「これまで」と「これから」についてざっくばらんに語っていただきました。
それでは、どうぞ!
【シリーズ:15周年企画】
- 前編:アニバーサリーブレンドは絶対気合い入れて作ってると思うので話を聞きにいってみた!
- 後編:猿田彦珈琲のこれまでとこれから|社長と創業メンバーにインタビュー!(本記事)
インタビュー:15周年おめでとうございます!
大塚:ありがとうございます!

イ:社内のコラムなので、気軽に行きましょう!ということで早速、こちらアニバーサリーブレンドです。
大塚:初めて見ました!笑
イ:先ほど都築さんに淹れていただきました。
都築:僕も初めて淹れました!笑

本店でアニバーサリーブレンドを抽出する都築
イ:えぇ!?
大塚:初飲み!
イ:チェックとかはスタッフの方に任せてるんですか?
大塚:ここ数ヶ月はそうなんですよ。1年は経ってないと思うんですが、最近は。
ベーシックなもの、特にブレンドコーヒーを構成するパーツ豆とかはチェックしてるんですが。
最初に焙煎してたのがつっくん(都築さん)で、今は教育の方に行ってるんですが、そうなってることで会社が強くなっているということなのかなとも思います。
イ:これ、高山さんがつくってるんです。
大塚:どおりで。。笑
イ:大塚さん、これコラムになります。
大塚:そうでしたか!笑
イ:高山さんにもさんざん想いを語ってもらった後なので!(前編参照)
大塚:嘘うそ!美味しいです、なんかいい豆が入ってる味がするし、高山さんらしく真面目に考えたブレンドの味がします。
イ:そういうブレンド豆の選定とかも干渉しないんですか?
大塚:基本的には。たまにチェックして欲しいという連絡きたりもします。
今2種類の焙煎機でやってたりするので、その辺りのチェックとか。
でも、アニバーサリーは初飲み。それはそれでよくて、焙煎についてはチェックするけど、ブレンドについてはスタッフに安心して任せてます!
僕が余計なこと言うと早川(原材料担当の方)から原価が変わって何たらってLINE来ちゃうから!たまに早川の邪魔するためにわざとやりますけどね笑
都築:このアニバーサリーブレンド、質感いいですよね。


大塚:高山さんって感じだよね。
つっくん的には自分で焙煎してる時と比べてぶっちゃけてどうなの?
都築:自分ではやらない、こうやるんだ!っていう驚きがあります。人によって違うなと感じますね。
イ:俺だったらなー!とかって思うんですか?
都築:数年前までありましたが流石にもうないですね!

焙煎を担当していた頃の都築
大塚:最初あんなに焙煎してたつっくんが、今は焙煎してないってウケるよね。DNAだけ残して違うことやってるもんね。でも結局会社が大きくなると、その方が健全なのかなって思ってます。
イ:オープン当初の思い出とかありますか?
大塚:水が溢れましたよね。笑 オープン準備の時に!
当時のつっくんは感じ悪くて、早口だったから、何言ってるかわかんない電話が急にかかってきてよく聞いてみると水が溢れたって。急いで戻ってみると、店内が噴水みたいになってた笑
オープン準備中の恵比寿本店
イ:そのスタートで今15周年ですもんね。
大塚:ちょうど今頃(5月)じゃない?4月ぐらいか。あれから15年か、って思わずに過ごしてましたね。
イ:あっという間の15年でしたか?1つ1つ積み上げたって感覚の15年でしたか?

今の恵比寿本店
大塚:両方ありますね、、、今俺パワプロのチーム作りに夢中なんですけど、それもそういう、、思いが、、
イ:ちょっと待ってくださいね、、
大塚:笑。冗談ですけど、まぁ15年経ってこんなに立派になったかぁとは思わないですね。15年前にこのぐらい大きくなっているとか考えもせずに店始めたので。
まぁオープン当初(2011年)はつっくんがいて、その後にゼンジが入り、その後にもっちゃんが入ってきて。店広げるかーみたいになってきたので、2013年ぐらいの時は、15周年にはもうちょっと大きくなっているイメージを持ってましたね。

その頃の1枚。左から都築、ゼンジさん、もっちゃん、大塚社長
イ:10周年の時はコロナでした。
大塚:その頃はお祝いなんて雰囲気じゃなかったね。でもよく考えてみると毎年祝ってそうで祝ってないですね!その他の事に追われちゃって。今はパワプロに追われてるし、、
イ:一回パワプロ忘れてもらって!笑
大塚:でもお客さまに感謝の気持ちをめちゃくちゃ持っています。
イ:都築さんは創業メンバーですが、オープンの時を思い出しますか?
都築:思い出しますね。
あと、15年間1個のことをやったことがないので、15年も1個の仕事をしたんだと言う感慨深い気持ちになりますね。
イ:昔から来てくれるお客さまも多いですよね。
大塚:なんか一緒に年をとった感覚ですね。
イ:楽しかった思い出ってありますか?
大塚:僕は学生の時から図工が苦手で全くやらなかったんです。図工の時間にニスを塗りなさいと言われても将来ニス塗らないから絶対やらないって答えてたのに、本店作る時スゲー塗ったんです!
メチャクチャ塗ることになった。ヤスリもヤスった!
あぁこうやって巡りまわって自分に降りかかってくるんだって勉強になりましたね。
でもそれが楽しかったんです。
あと印象深いのが、カウンターを作る時に板の挟み方で強度が何十倍にもなるんです。
組織もそれに近いんですが、それを教えてくれたのが天野さんというカーナビを車に設置したりする会社の社長さんなんですが、本店のオープン工事の時に1ヶ月以上無償で手伝いに来てくれた。
その方に教わりながら自分たちでDIYしてできたのが本店なんです。あれを無償でやってくれた天野さんの気持ちが猿田彦珈琲のDNAとして残っていますね。
DNAといえば天野さんとやっぱり、やじ。開業資金に100万円を急に振り込んで後押ししてくれた。
その2人の行動は根本的なDNAとしてありますよね。そういう会社にしたいという思いを最初から体現してくれていました。

創業当初カウンターを作るのに、脚を一本短く切りすぎてしまったのを見たやじが「継ぎ足した木材を水色に塗っておけば?しんどいこととかあってもこの猿田彦ブルーを見たら今の気持ちを思い出せるんじゃない?」って。今も本店のカウンターの足はちょっと青い。
イ:最初の5年ぐらいの間、猿田彦珈琲とは何かというものを、接客にしてもコーヒーに対する姿勢にしても何にしても徹底的に浸透させた強烈な時期があったと感じていたんですがどうですか?
大塚:それは意図的です。チームづくりとして最初にDNAが作られるわけなので。後からは難しいですよね。最初は意図的に徹底しました。接客ってこれくらいでいいよね、っていうのは排除しました。こんなにやるんだってとこまでやった方がいい。やる時はみんなで徹底的にやり切る。世の中の常識とは違うかもしれないけど、それをやることで勝てるんじゃないかと思っていました。

その話で思い出すのは、オープン当初つっくんと2人で営業していた時に、提供に時間がかかってしまってお客様が「時間がないから」って帰ってしまった。それはまずいと思って返金したくて、つっくんに追いかけてもらったんです。
そしたらそのお客さんも走ってたみたいで、つっくんも走っていって。差が縮まらずにビジネスタワーのとこまで(結構遠い)行っちゃったんです。まじ帰ってこないし何やってんだよって言っちゃったんですけど、そのお客さんは感心してくれて、超常連様になってくれました。つっくんにお土産とか買ってきてくれるようになったんです。いや、追いかけてって言ったのは俺なのに!って思いましたが笑
もしかしたら、そのお客様もまぁいいやって思ってたのかもしれませんが、真夏の暑い日に汗だくになって追っかけてお金お渡しするだけで、変わるじゃないですか。やるのとやらないのとだと、やってる人の方が勝つと僕は考えたので。そもそもそれが差別化でしょ?
美味しいのはもちろんやるけど、その前にそういうのを大事にしているのが猿田彦珈琲らしいところだと思います。
イ:DNAの話もありました 今15年です。次10年20年経った時にDNAはどのようになってますか?
大塚:どうなの?つっくん的に。
都築:変わるとこはあると思うんです、大学生のメンバーも多くなって。先日の新店舗オープンの時にシフト入って思っていたんですが、新しく入ってくれたみんなは10回ぐらい研修してオープンになってしまうんです。ただ慣れない中でも頑張ってなんとか乗り切ってくれる。そうしていくうちに週2回しかシフト出してなかったのに、私、週6で出れます!とか言ってくれるようになって。ここで働くのが楽しいから、もっと求めて欲しいと言ってくれる子もいたりして嬉しいですよね。

店頭で試飲をお渡しする都築
なんか、昔の荒々しい感じとは違うかもしれないし、今優秀な子も多くなったけど、オープンしたばっかりの店にもかかわらずお客さまから人数分のおにぎりを差し入れしてくれたりして。「若い子達で食べて」って。そういうオープン当初を思い出すような瞬間に立ち会えたりすると、残っていくものはこのまま残っていくんだろうなと感じました、残ってほしいなとも。
大塚:素晴らしい。つっくん、こんなにいいこと言えるようになったんだね。
都築:創業当初はどうも違ったんでしょうね!笑
イ:今はアルバイトの方も多くなってきて、先ほども出ましたが若い世代の方も多いです。どういうメッセージを送りたいですか?
大塚:サッカーでもそうですけど、一番走っている選手、観客のみんながスタンディングオベーションを送るのは永遠にどの時代も同じなので。それをうちの若いバリスタたちが実現できていたら、普通に考えてお客さまの心が何か揺さぶられると思うんです。
それが最高の接客なのではないでしょうか?
そこは当たり前のようにやり続けられる集団に僕たちはなっていたいです!
イ:ちなみに、事務所にいる社員のみんなからも質問を募集してきました!
Q:本店改修が始まります。どういう気持ちでいて、なぜ改修はじめるんですか?
大塚:ゼンジともっちゃんの記憶をかき消したくて、、、
イ:大塚さん、コラムのことちょいちょい忘れますよね?
大塚:笑。本当は10年ぐらい前から改修はしたくて、設備的にもちゃんと整備してお客様にも安心してこれからも使っていただきたいので。
イ:でも、思い出もたっぷりなんじゃないですか?
大塚:え?、、まぁ、、うん、はい、、、そうですね!!
イ:嘘下手すぎるでしょ!
大塚:客席とかはまるっと残るんで!大丈夫。。いや、変わるな。まだ僕もよく分かんないっす笑
Q:たまにお店に立ちたくなる瞬間はありますか?
大塚:立ちたくなるような気持ちが一瞬あるかもと思ったけど、あまりないかも!?
最初はエスプレッソマシン触りたくてお店始めたのにね。
僕は与えられたことをやるのが好きなのかも。野球で言うと僕2番バッター。どう1塁ランナーを2塁に進められるかを考えてばっかりかもしれません。
Q:好きな仕事は何ですか?
大塚:色々あると思いますが、今で言うとやっぱ焙煎かも。最近やっと焙煎がほぼ決まったんです。
段違いに決まった。もう俺焙煎所にこなくてもいいかもって言いましたもん。
これは充実感と言うより、安心でした。

今でも焙煎をしながらロースターとチェックする大塚社長
Q:講演会で小学生に幸せってなんですかって質問されたと聞きました。なんて答えたんですか?
大塚:まず「安心して暮らせる」これは最低限の幸せですよね。最低限だけど、当たり前にするのも大変です。特に今の世の中は。
次は「家庭や家族」の幸せっていうのも最高に幸せですね。
でも個人ということで言うと「没頭できる」幸せっていうのがあると思うんです。没頭しているときほど言語化できなかったりもする。そうだとしても感情的には幸せを感じているはずで。やりがいも含めて、そんな時が凄い楽しかったりするのではないでしょうか。
Q:最後、言うか言わないか迷ったんですが、山下さんからの質問なんですが、、
今キてる音楽ってなんですか?
大塚:山下さんには絶対に教えない笑
【シリーズ:15周年企画】
- 前編:アニバーサリーブレンドは絶対気合い入れて作ってると思うので話を聞きにいってみた!
- 後編:猿田彦珈琲のこれまでとこれから|社長と創業メンバーにインタビュー!(本記事)
~15周年を記念した限定商品はこちら!~
①アニバーサリーブレンド(コーヒー豆/ドリップバッグ/ギフトセット)
Text:平岡 佐智男(猿田彦珈琲)



