モカとは?|2つの意味を持つコーヒーの言葉
豆知識
2026.08.28

コーヒー屋さんでたびたび目にする「モカ」という言葉。
おそらく多くの方はドリンクの「カフェモカ」で知っていただいているかと思います。
チョコレートソースを加えて作るカフェラテの仲間のドリンクですが、モカ=チョコレートではないって、ご存知でしたか?
今回はこの「モカ」という言葉について、解説したいと思います。
【目次】
- モカ=Port of Mocha(モカ港)
- “モカ”時代のエチオピア&イエメンのコーヒー
- カフェモカの誕生
- まとめ(猿田彦珈琲のモカ)
モカ=Port of Mocha(モカ港)
「モカ」の由来は、15世紀から17世紀にかけてコーヒーを輸出していた港の名前です。
場所はアラビア半島イエメンにあり、現在は廃港となっています。
モカ港からはイエメンのコーヒーとエチオピアのコーヒーが輸出されていて、麻袋に“Port of Mocha”の記載があったため、この時代はコーヒーそのものを指してモカと呼ぶ文化がありました。
今でもエチオピアとイエメンのコーヒーを指してモカと呼ばれることもあり、根強くコーヒーの世界に息づいています。
“モカ”時代のエチオピア&イエメンのコーヒー
当然飲んだことはないわけですが、当時のコーヒーの生産処理は今でいうナチュラルしかありませんし、今ほど高品質な管理ができていたとも考えられないので、当時のモカコーヒーの風味の特徴として、特有の完熟系フルーティーフレーバーがあったことが推測できます。
そしてこれが、現代のカフェモカにつながっていきます。


現代のエチオピア、ナチュラルプロセス(生産処理)の様子。
カフェモカの誕生
現代のカフェモカは、エスプレッソコーヒーにミルクを加えたカフェラテに、チョコレートソースを加えて作る飲み物です。
発祥はアメリカ西海岸といわれていますが定かではありません。
この飲み物に「モカ」の名前がついているのは、おそらく完熟系フルーティーフレーバーにあります。
時代とともにエチオピアやイエメン以外の土地でもコーヒーの生産が始まり、中南米はじめ多くの産地のコーヒーが流通するようになりましたが、“モカ”の名の付くコーヒーのほかに、この完熟系フルーティーフレーバーのあるコーヒーが少なかったと考えられます。
コーヒーは時代とともに多くの一般の方が口にする飲み物になりましたが、モカの味を知る昔からのコーヒー好きのお客様はカフェを訪れるたびに「モカはないの?」と尋ねたはずです。
コーヒー業界はその回答として、同様の完熟系フルーティーフレーバーのあるチョコレートをコーヒーに加えることを思い付き、だんだんとそれも一般化していった、というのが2種類ある「モカ」の背景です。

猿田彦珈琲の店舗で提供している「カフェモカ」。チョコレートソースを加えて作る、カフェラテの仲間のドリンクです。※実はメニューには載っていない、知る人ぞ知る“裏メニュー”だったりします。
まとめ
猿田彦珈琲では、店舗で飲んでいただけるドリンクとしてカフェモカがありますし、コーヒー豆&ドリップコーヒーとしてエチオピア産やイエメン産のコーヒーを販売しています。※シングルオリジンのため、時期によって扱いがないこともあります。
また、スーパーやコンビニなどでは「モカマイルドドリップバッグ」をお取り扱いいただいていますが、このたび2026年9月1日(火)より、新たに“粉”タイプの「モカマイルド」が新登場します!
お近くの売り場で見かけた際はぜひチェックしてみてください。
産地を指す言葉としての「モカ」と、そこから生まれた飲み物としての「カフェモカ」。
コーヒーと深い関わりのある2種類の「モカ」、ぜひこれからも楽しんでくださいね!
☕【中深煎り】モカマイルド
全国のスーパーマーケット等で販売中の美味しくて手軽な「ドリップバッグ」と、自分好みの濃さで淹れられる新発売の「粉」タイプ。 最高等級のエチオピア豆をふんだんに使用し、モカの上品なコクとなめらかな質感、ミルクキャラメルやオレンジを思わせる甘さとクリーンで伸びやかな余韻を表現した中深煎りのブレンドです。その日の気分やシーンに合わせて、ぜひお好みの淹れ方でお楽しみください。
Text:村澤 智之(猿田彦珈琲)




